こんにちは、教員まめたです。
2022年12月10日(土)に開催された「先生のための金融教育セミナー」に参加してきました。
「金融教育のねらいは何?」
「金融教育の授業ポイントは?」
「金融教育に役立つ情報を知りたい!」
そんなふうにお悩みの先生は、いらっしゃいませんか?
今回は、セミナーでの学びも踏まえつつ、【丸わかり】金融教育の目的と授業のポイント9選について記事にしました。
・金融教育に興味がある
・金融教育を実践している
・金融教育の目的を知りたい
・金融教育ができるかどうか正直不安
まめたの自己紹介!!
・現役教師で、授業と子どもたちとの生活が好き。
・しかし、お金の知識不足で貯金できない生活や不安な日々を経験。
・それから教師の資産形成と金融教育に興味を持つように。
・猛勉強の末、FP2級、簿記3級、宅建の一発合格を果たす!
・今では、わが家の資産は右肩上がり中!!
金融教育の目的
金融教育の目的
自立して生活できる社会人の育成
金融広報中央委員会によると金融教育の意義を次のように説明しています。
次のように言い換えることができます。
家計管理の基本を覚え、貯める力、稼ぐ力、増やす力、守る力、使う力を身につけよう
次のように言い換えることができます。
金融経済の知識を高め、働いたりお金を使って経済を回していこう
授業のポイント9選
金融教育の目的を達成するために、授業で大切にしたいポイントを整理しました。
お金の特徴を知ろう
価値、働き、流れの3つの特徴がある
お金は生活に欠かせないものですよね。
まず始めにお金の特徴を知ることから始めましょう。
金融教育のうち、お金の価値や金銭感覚の教育を中心に行うのが金銭教育です。
金銭教育は、幼少期〜学齢期の子が主な対象かな?
お金に困らないための準備をしよう
正しい知識と5つの力
上図から、消費者トラブルが依然として減っていないことが分かります。
こうした現状を打開するためにも、正しい金融知識が求められています。
上図から、金融リテラシー(貯める力、稼ぐ力、守る力、増やす力、使う力)を高めるには、知識だけでなくお金に触れる経験も重要です。
日本では、こうした教育が国を上げて行われず、各家庭に任されてきました。
だからこそ、金融教育が今見直されているんだね!
金融教育を平等に行おう
わずか7%
調査結果より次のことが分かります。
・金融教育を受けた(と認識している)割合はわずか7%
・若年層ほど金融に関する問いへの正答率が低い
成人年齢が18歳に引き下げられたり、誰でも簡単に情報を得られたりする中で、金融教育を進めていくことは大変重要です。
金融投資を知ろう
選択肢を増やしたり、より豊かな人生を実現させる
私たちは卒後、社会人として就職や転職、起業、結婚、出産、引っ越し、退職…などライフステージを変えながら生活します。
そうした中で、よりよく生活したり、自己実現したりするためにはお金が必要です。
自分の選択肢を増やしたり、より豊かな人生にしたりするための方法の1つとして、金融投資に気付かせることも金融教育の役割です。
金融教育には多くのねらいがあるんだね!
金融教育のねらいは変わっていく
年齢とライフステージに合わせてねらいを決めよう
年齢別に、それぞれ習得すべき内容が異なります。
必要な知識を、必要な時に教えていきましょう!
供給者目線と受信者目線をもとう
ねらいとニーズが合致すること
金融教育において、大人や教師(供給者)は少しでも役立つ情報を伝えようとします。
しかし、児童生徒や学生、社会人(受信者)は自分に必要な情報を得ようとします。
セミナーで話題となったのは、「株安」よりも「円安」の方に興味を示す人が多かったこと。
つまり「株が安くなった!」ことより「iPhoneが高くなった!」ことに興味を示す人が多かったこと。
円安の影響が生活のあらゆる面で現れ、関心が高くなるわけです。
このように、需要と供給がマッチする金融教育を目指しましょう!
自分事として捉える工夫をしよう
必要感と当事者意識
指導のコツはこちら↓
言い換え
小・中学生なら「お小遣い」、高校生・大学生なら「アルバイト」、社会人なら「お給料」のように言い換えます。
具体的な場面の提供(身近なところに落とす)
単に円安というのではなく「iPhone、日本では以前は8万8000円円→今は11万9800円。アメリカでは据え置き価格」と具体的な場面を提供する。
目的はわかりやすく
「資産形成しよう」ではなく「自分の未来を作るために資産形成しよう」などと目的をわかりやすく伝えましょう。
教師の腕の見せどころですね!
お金の使い方を考えよう
自分の人生をより良くするためのツール
お金を学ぶのは、単にお金を増やすことが最大の目的ではありません。
人生をより良くするために使うことこそ、本来の目的です。
安全かつ健全に使うために、お金の性質や働きを学ぶのです。
金融知識を役立てよう
金融教育は必要である
金融教育は経済的に豊かな人にとっても、経済的に苦しい人にとっても、大切なテーマです。
・金利と株価の動きを知って、投資する
・公的保険を覚えて、必要な保険だけに入る
・年金の仕組みを知って、老後資金を準備する
・税金の仕組みを覚えて、節税しながら資産を増やす
など、役立つ情報を学ぶことができます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
【丸わかり】金融教育の目的と授業のポイント9選はいかがでしたか?
「学校でのねらいが分かった!」
「授業で大事にしたいポイントが分かった!」
などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。
以上、教員まめたでした。またお会いしましょう!
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