こんにちは、教員まめたです。
教師は子どもの成長に貢献できるやりがいある仕事だよね!
教師は給料も安定しているしね!
そのように思われている方、いらっしゃいませんか?
確かに、自分の頑張りが子ども達の「できた!」「楽しい!」につながる点は教師の魅力として挙げられます。
しかし、教師という仕事には4つのリスクがあることを見逃してはなりません。
- 人的リスク
- 時間的リスク
- 健康リスク
- 金銭的リスク
(ここでいうリスクとは、可能性や影響度のことを示し、決してマイナスな意味だけではありません)
教師として日々働く上で、リスクを把握しているのとしていないのとでは、働き方や充実度に大きな差をもたらすと考えております。
ということで今回は、教師が抱えるリスク4選について現役教師の視点から記事にしました。
教師歴まもなく10年となる私の経験から解説していきます!
・現役教師
・教師になりたい
・転職や起業独立を考えている
・教師という仕事のリスクを知りたい
まめたの自己紹介!!
・現役教師で、授業と子どもたちとの生活が好き。
・しかし、教師10年を目前にブラックな働き方に疑問を持つように。
・資産形成やブログ、不動産投資によるサイドFIREをめざす。
・宅建、FP2級、簿記3級に一発合格。
・今では、わが家の資産は右肩上がり中!
教師の安定している部分
福利厚生
教員の生活の安定と福祉の向上のため
- 年休(1年に20日、20日を限度にと翌年に繰越可)
- 特別休暇(夏季休暇、結婚休暇、忌引休暇)
- 病気休暇、介護休暇
- 病気、負傷、出産、死亡、災害等に対する給付
- 退職や障害状態、死亡による年金や手当等の給付
- 貸付(家、自動車、冠婚葬祭、教育費など)
このように教師には多くの福利厚生があります。
そのため、民間保険への加入が不要な教師もいます。
何かあったときのサポートは十分だね!
収入・ボーナス・手当
生活できるだけのお金をいただける
教師の給料は、年功序列制で経験を重ねるほど増えていきます。
昇給は、1年に1万円くらいです。
初任給でも17〜19万円程度ですので、暮らしに困らない収入があると言えばその通りです。
ボーナスも月給の2〜2.5倍程度、6月と12月に定期的にもらえます。
通勤手当や住宅手当(賃貸住まいの場合)も支給されます。
ここまでの内容だと教師にはメリットがたくさんあるみたいだけど…。
そう思うよね!でもリスク面もしっかり把握しておこう。
教師が抱える4つのリスク
人的リスク
管理職、ペア、保護者、役職
「児童生徒も当てはまるのでは?」という方もいると思いますが、私は子ども達への教育が仕事だと思っているので、あえて含めておりません。
管理職リスク
校長、教頭、教務主任のことです。
学校の決め事は、管理職にほぼ決定権があります。(当然責任も…。)
職員の話を親身に聞いて業務改善につなげる方もいれば、仕事をひっくり返すような方もいます。
そうした意味で、管理職の一言で仕事の状況が変わりますし、理解の得やすさが働きやすさにも影響します。
私が最近不満に感じていることは、「働き方改革を…」といつも職員に呼びかけている一方で、具体的な業務削減案や解決案の提案がないことです。
結局、教師一人一人に任されているわけですね。
このような職場の雰囲気・働きやすさに大きく影響を及ぼすのが管理職リスクです。
ペアリスク
学年団、担任、副担任のことです。
最低1年間はペアになった教師と、子ども達への教育活動をします。
当然他人ですので…
- クセの強い教師
- 仕事ができる(できない)教師
- 定時退勤することを推奨する(忌み嫌う)教師
- コミュニケーションがとりやすい(とりにくい)教師
- フラットな(家庭でのストレスを仕事に持ち込む)教師
など、さまざまな教師がいます。
そうした大人事情を踏まえながら、一緒に1年間働く必要があります。
同じ1年でも、楽しく過ごせる人もいれば、教師同士の人間関係に悩んで大変な1年になる人もいます。
これらがペアリスクです。
誰と働くかは1年間の充実度を左右するよね!
保護者リスク
学校での教育活動では、保護者との信頼関係も不可欠です。
ただ、保護者にもさまざまな方がおり、モンスターペアレントと呼ばれる保護者ですと、対応が大変になります。
幸い私はそういった方に出会ったことはありませんが、
- 学校に頻繁に電話をかけてくる
- 常識を逸脱した要求を繰り返す
- 関係ない責任を押し付けてくる
保護者への対応に苦しむ知り合いがいました。
時間と労力がかかるだけでなく、精神的にも身体的にも負担になることは言うまでもありません。
本当なら協力し合いたいのにね…。
業務リスク
教師には授業以外にもたくさんの業務があります。
- 会計
- 部活動
- 保護者、地域への対応
- 校務分掌、行事担当、主任
- 研修会への参加、レポート作成
校内における人事配置は、各学校の実態を踏まえて管理職が采配するわけですが、研究部長や進路部長、情報部長など、ポジションによって業務量が大幅に増える可能性があります。
実際、それらの担当になった先生が定時で帰るところを見たことがありません。
また、授業以外の仕事が負担になっていることは調査からも明らかになっています。(学校現場における業務改善のためのガイドライン)
時間的リスク
失う時間も増える
出勤時間が早まったり、帰宅時間が遅くなったりすれば当然、失う時間が多くなります。
- 家族との時間
- リフレッシュの時間
- 資産形成のための時間
- 自分を成長させるための時間
これらの時間が持てないリスクはとても大きいと思います。
一人一人価値観は異なりますが、
- 家族との時間減→幸福度や充実度の低下
- リフレッシュの時間減→精神的疲労が溜まる、活力低下
- 資産形成のための時間減→貯金が増えにくい、一生労働
- スキルアップの時間減→一生教師、変身資産が貯まらない
逆も然りです。
このような結果につながりかねないのが、時間的リスクです。
教師は時間的リスクが高そうだね。
健康リスク
壊れていく体、精神
私も朝から夜遅くまで働いていた時期がありました。
十分な休息や気持ちのリフレッシュができなかったことで、体のだるさが抜けなかったり、精神的にも追い込まれたり、辛い時期がありました。
そうしたことで、プライベートも中途半端、職場でも活力不足になることがありました。
実際、精神疾患による病気休職者数は、5,897人(全教育職員数の0.64%)と、過去最多を記録しています。(令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査について)
こうした経験から、心の余裕を保つために定時退勤を日々心がけています。
健康が一番だからね!
金銭的リスク
①毎年、1万円ほど昇給する
②8時間以上の時間外勤務で時給低下
③頑張っても給料に反映されない
昇給は毎年1万円ほど
この仕組みを聞いて、
毎年上がるならいいね!
1万円しか上がらないの?
感じ方は人それぞれです。
教師は成果報酬型の仕事とは無縁であり、経験年数と役職(校長、教頭、教務)によって給料が決められます。
副業で稼いでいる人や能力がある人にとっては不満な点かもしれません。
8時間以上の時間外勤務で時給低下
残業代なんて気にしないよ!
本当でしょうか?
教師には残業代が今のところ支給されません。
代わりに給特法という法律で、月給の4%を調整額として給料に含めることになっています。
たとえば、月給20万円なら4%の8,000円が支給されるということですね。
しかし、ここで問題なのが4%という割合は8時間の時間外労働分として設定されている点です。
8時間以上の時間外労働は、無賃すなわちサービス残業扱いになるわけです。
そうなれば、当然時給も下がるわけです。
頑張っても給料に反映されない
児童生徒のために一生懸命働くのは、教師の使命です。
子どもたちが少しでも「できた」「楽しい」という思いをもち、充実した学校生活を過ごせるように、私も努力しています。
そうした意味で、教師が頑張り過ぎる気持ちも、頑張らないといけない状況も同じ現役教師として共感できます。
ただ、「自分の努力が金銭面で報われる可能性は低い」という事実も受け入れておく必要があると思います。
教師には教職員評価制度がありますが、昇給に値するランクを付けられることは、ほぼないと思っています。
なぜなら、普通評価で済ませようとする風潮があるからです。
優劣の評価をつける場合、管理職はそれを証明する手間がかかるのです。
このような背景から、金銭的な面からもほどよくスマートに働くことが自分にとってベストではないかと考えるようになりました。
難しいところだけど、自分の中で線引きが必要だね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
【見逃し厳禁】 教師が抱えるリスク4選はいかがでしたか?
「教師ならではのリスクを知れてよかった!」
「自分の働き方をこれを機に見直したい!」
「リスクを知った上で教師の仕事を頑張りたい!」
などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。
以上、教員まめたでした。またお会いしましょう!
Twitterでも毎日発信しています。よろしければ、教員まめたのフォローをお願いします!
コメント