「教師は何歳で定年退職する?」
「教師の定年が延長されたのはどうして?」
「定年退職後は何する?退職金は?」
そんな声にお応えする記事を書きました。
こんにちは、教員のお金の話について発信中!現役教員FPのまめたといいます。
〈まめたの自己紹介〉
- 授業と学校生活が好きな30代現役教師。
- 浪費家時代は、借金とわずかな貯金で不安な日々を経験。
- それから教師の資産形成と金融教育に興味を持つように。
- 勉強の末、FP2級、簿記3級、宅建を一発合格。
- 働く教師向けのお金の教室オープンし、発信中。
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これから教師になろうと思っている人も現役教師の人も、定年退職について疑問に思ったことはありませんか?
教師の定年が延長される背景には、教育現場の変化や社会的な理由が関係しています。
定年後の生活を知っておくことで、早めの準備ができそうですよね。
そこで今回は、【早見表付き】教師の定年は何歳?延長された理由は?給料や退職金、退職後の生活について徹底解説。
以下の記事をお読みいただければ、教師の定年に関するお金事情や60歳以降のキャリアについて理解でき、定年後の人生設計に役立ちます。
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教師の定年延長の3つの理由
令和3年6月の国家公務員法等の一部改正を受け、地方公務員法の一部が改正されました。
教師の定年延長に関係する3つの要因↓
- 年金受給年齢の引き上げ
- 平均寿命の伸び
- 少子高齢化による働き手不足
「年金受給年齢の引き上げ」による教師の定年延長
無給期間をなくすため
現役世代と受給世代のバランスをとるために、公的年金の支給開始年齢が65歳に引き上げられました。
教師の定年が60歳のままだと、65歳まで年金がもらえず苦しくなる人も出てきます。(無給期間が生じるため)
このような事態を避けるために、教師の定年も65歳まで延長することになりました。
定年と一緒に年金をもらえたら、うれしいよね。
「平均寿命の伸び」による教師の定年延長
人生100年時代への突入
上図のとおり、日本の平均寿命はとても伸びてきています。
ベテラン教師がさらに活躍できるように、定年も延長されます。
元気な大人が多いよね。
「少子高齢化」による教師の定年延長
働き手の確保
少子高齢化より、働き手不足が教育現場でも深刻です。
60歳を過ぎていても、知識や経験がある教師がいれば、現場の人手不足を緩和できそうでうね。
教師の定年は何歳なのか?年齢早見表で解説
令和4年〜令和13年にかけて、教師の定年が引き上げされます。
定年が延長されるメリットとデメリットも探っていきましょう。
- 令和13年までに2年に1歳ずつ定年が引き上がる
- 令和6年現在57歳以下の人は定年が65歳になる
- 定年延長のメリット、デメリット
教師の定年がわかる年齢早見表
令和13年4月に定年が65歳になる
上図のとおり、令和5年4月から2年に1歳ずつ定年を引き上げています。
令和6年現在、57歳以下の人は定年が65歳になりますね。
そんなには働けるかな…?
教師の定年延長のメリット
①生涯年収が増える
②手当がもらえる
5年多く働くので、生涯年収も年金も増えるでしょう。
年金が増えるのは、加入期間と納入額が増えるからです。
学校種ごとの年収を知りたい人は↓
また手当金の支給資格も延長されるので、医療費の自己負担が軽減されます。
教師の手当について知りたい人は↓
歳を重ねると医療費が増えやすいしね。
教師の定年延長のデメリット
①若者の給料への影響
②体力面で苦しくなる
③拘束時間が長くなる
教師の給料は勤務年数で決まります。
定年延長が進むと、勤務年数が長く給与水準の高い教師が増えますよね。
給与の財源には限りがありますから、若手の給料が上がりにくくなるなどの可能性も0ではありません。
また、勤務形態や個人の体調にもよりますが、体力を消耗して苦しくなる人もいるでしょう。
拘束時間も同様です。
気持ちは若くても身体は変わってくるからね。
教師の60歳以降の給料と退職金
60歳を過ぎると給料は減ります。
一方、退職金については延長後も定年を理由とする退職と同様にもらうことができます。
- 給料は7割に下がる
- 定年延長後も退職金はもらえる
- 退職金は校種ごとに異なる
給料は7割に下がる
60歳時点の基本給の7割
60歳以降の給料は、残念ながら下がります。
7割に下がるもの↓
- 基本給
- 地域手当
- 時間外勤務手当
- 期末手当、勤務手当
7割に下がらないもの↓
- 住居手当
- 扶養手当
- 通勤手当
教師のボーナスについてはこちら↓
定年延長後も退職金はもらえる
正規のやり方で計算される
定年延長後は給与が7割に減るため、退職金を算出する際の給料月額については、定年延長前と後で分けて計算されます。
定年延長前分は、60歳時点での給与で計算されます。
さらに、定年延長後に自己都合で退職しても、定年扱いになり不利になりません。
つまり、退職金を計算する時の支給率に影響しないということですね。
それは安心だね!
退職金は校種ごとに異なる
高いのは大学、高等学校
総務省の「給与・定年等の調査結果等」によると、教師の退職金は以下のとおりです。
- 小中学校 約2,200万円
- 高等学校 約2,300万円
- 大学 約3,000万円
学校種でこんなに違うんだね!
定年した教師の5つの選択肢
定年を迎えた教師には次の5つの選択肢があります↓
- 役職定年し常勤講師として働く
- 暫定再任用職員として働く
- 定年前再任用短時間勤務制度を利用して働く
- 退職し、再就職する
- 無職のまま過ごす
役職定年し常勤講師として働く
校長や教頭だった人が、管理職の立場から離れ、他の学校で常勤講師として勤務することを役職定年といいます。
担任になることもあり、身体的負担は確実に増えやすくなりますね。
暫定再任用職員として働く
令和13年までの定年引き上げ段階においては、暫定再任用職員として、次のどちらかを選択して勤務できます。
- フルタイム
- 短時間
主な役職としては、
- 初任者指導教師
- 担任サポート
- 教科専門教師
などで活躍する人もいますよね。
現行の制度だね!
定年前再任用短時間勤務制度を利用して働く
定年が原則65歳に引き上げられてからは、制度が変わります。
60歳以後に退職した職員が、短時間勤務で再任用されるようになります。
任期は常勤職員の定年退職日に当たる日までです。
自分で選択して柔軟に働けるね!
退職し、再就職する
教師を辞めて、再就職という選択肢もあります。
- 塾講師
- 保育園
- 学童の先生
- 不登校支援施設
- 博物館や宿泊施設の指導員
- 公民館や区役所の所長や副所長として
このように、教師経験を活かせる仕事もあります。
定年後も積極的に働きたい人は、ぜひ転職サイトに登録するなど、早めに準備をしておきましょう。
無職のまま過ごす
経済的に余裕のある人や退職後にやりたいことがある人は、無職のまま過ごすのもよいでしょう。
これまで仕事が忙しくて時間がとれなかった人でも、退職後ならまとまった時間がとれそうですよね。
自分の納得のいく選択をしたいね!
定年を迎える教師が考えておきたいお金
定年を迎える教師にとって、次の5つのお金について考えておくことは人生設計のために大切です↓
- 老後資金
- 子どもへの仕送り
- 子どもの結婚式援助
- 子どもの住宅購入費の援助
- 親の介護費用
老後資金
定年を迎える人にとって老後資金の確保は重要です。
- 生活費の見直し
- 医療・介護費用の備え
- 年金以外の収入源の確保
- 資産運用の検討、早めの計画
これらを考慮して安心な老後を迎えましょう。
子どもへの仕送り
定年を迎える人は、子どもへの仕送りの負担を考慮する必要があります。
- 早めの貯蓄計画
- 仕送り金の確保、設定
- 家庭全体の収支バランスの見直し
仕送りする場合は、自分の家計を支えられるよう準備しておきましょう。
子どもの結婚式援助
子どもの結婚費用援助のポイント↓
- 援助額の設定
- 早めの貯蓄計画
- 無理のない範囲での支援
- 家庭の財政状況の見直し
- 子どもとのコミュニケーション
「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税制度」を活用すれば、300万円を上限に結婚資金を渡すことができます。
ただし、令和7年3月31日までが適用期間なので注意してくださいね。
挙式や結婚披露宴を開催するためにの費用が対象↓
- 会場費
- 衣装代
- 飲食代
- 引き出物代
- 写真・映像代
- 演出代
- 装飾代
- ペーパーアイテム(招待状等)
- 人件費など
ありがたい支援だよね!
子どもの住宅購入費の援助
自分の子や孫が住宅を購入するために、資金援助をする場合もあります。
- 最大1,000万円までの贈与が非課税
- 新しい住宅取得のみ
- 令和8年12月31日まで
これらの条件に注意して利用しましょう。
親の介護費用
公益財団法人生命保険文化センターによると、月々の介護費用の平均は8.3万円となっています。
場所別に比べると、在宅では平均4.8万円/施設では12.2万円です。
介護期間の平均が約5年ですので、288〜732万円くらいかかりますね。
親の介護費用におけるポイント↓
- 介護保険の活用
- 介護費用の見積もり
- 施設と在宅介護の比較
- 兄弟姉妹との負担分担
- 早めの資金計画
介護度が大きくなると、介護費用も高くなる傾向にあります。
【早見表付き】教師の定年は何歳?延長された理由は?給料や退職金、退職後の生活|まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
【早見表付き】教師の定年は何歳?延長された理由は?給料や退職金、退職後の生活はいかがでしたか?
〈本日のまとめ〉
・定年は2年ごとに1歳ずつ引き上がり、令和13年4月に65歳となる
・延長されたのは、年金や社会情勢が関係している
・給料は60歳時点の7割
・退職金は勤務年数に応じてもらえる
・60歳以降の選択は自分ででき、早めの準備が必要
「教師の定年延長の背景や給料についてよくわかった。」
「退職金ももらえそうで安心した。」
「定年を迎える前に、必要なお金を準備しておこう。」
などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。
ご意見や感想などは、管理人のまめたのX(@mameta_design)までぜひお寄せください。
以上、教員まめたでした。
またお会いしましょう!