教員(公務員)の差額支給とは?いつ?いくら?リアル給与明細で解説

「そもそも差額支給って何?」

「いつもらえるの?」

「差額支給額がいくらもらえるか知りたい。」

そんな声にお応えする記事を書きました。

まめた
まめた

こんにちは、教員のお金の話について発信中!現役教員FPのまめたといいます。

〈まめたの自己紹介〉

  • 授業と学校生活が好きな30代現役教師。
  • 浪費家時代は、借金とわずかな貯金で不安な日々を経験。
  • それから教師の資産形成と金融教育に興味を持つように。
  • 勉強の末、FP2級、簿記3級、宅建を一発合格。
  • 働く教師向けのお金の教室オープンし、発信中。
  • サイドFIREをめざすべく、資産家へ転身中!
  • わが家の資産は5年で1000万円突破し、右肩上がり!

12月になると、毎月の給料やボーナスに加えて「差額支給」という名の臨時収入が振り込まれることはありませんか?

予想外のお金が入るのはうれしいですが、「そもそも差額支給って何?」「どうして支給されるの?」と疑問に思いますよね。

じつはこのお金、税金もしっかり引かれていて、その正体を知らない人も多いのです。

そこで今回は、教員(公務員)の差額支給とは?いつ?いくら?についてリアル給与明細をもとに徹底解説。

結論

☑︎差額支給は民間の給与水準との調整のために行われる
☑︎支給されるのは12月下旬
☑︎民間の給与水準との比較で変動率が決まる
☑︎差額支給は毎年行われるわけではない

以下の記事をお読みいただければ、教員(公務員)の差額支給のしくみが理解できます。

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教員(公務員)の差額支給とは?

そもそも差額支給とはどんなお金なのでしょう。

その疑問にまずはお答えしていきます。

  • 差額支給の正体
  • 直近の差額手当(給与改定)の変動

教員(公務員)の差額支給の正体

ポイント

 民間企業の給与水準との調整分

そもそも教員含む公務員の給与は、4つの要素で決まります↓

  1. 給与表
  2. 人事院勧告
  3. 地域や勤務状況による加算
  4. ボーナス(夏と冬の期末勤勉手当)

ここで少し、考えてみてください。

公務員だけ給料を多くもらい過ぎると、税金を納めている国民から納得を得られるでしょうか?

難しそうですよね。

そうならないように、民間の給与水準とのバランスを考える必要があります。

まめこ
まめこ

たしかに公務員だけ給与が高いと、不公平感が生まれそうだよね。

そこで、民間企業の給与水準と比較して大きな差があるときは人事院が「給与改定」の勧告を出します。

この勧告をもとに給与が見直され、差額支給が行われるのです。

まめこ
まめこ

公平にするための仕組みだったのね!

直近の差額手当(給与改定)の変動

ポイント

 3年連続で増加中(R4以降) 

日本経済新聞によると、2024年の12月12日に給与法改正案が可決しました。

  • 月給は平均11,183円(2.76%)増加
  • ボーナス0.1ヶ月増加

これらの背景には、民間企業の給与水準が上昇していることが挙げられます。

本改正案は国家公務員に対するものですが、地方公務員である教員にも適用されます。

その結果、教員にも差額支給が行われるのですね。

くわしい内容が知りたい方は、R6人事院勧告・報告の概要をお読みください。

教員(公務員)の差額支給はいつもらえる? 

差額支給の正体がつかめた次に気になるのが、もらえる時期ですよね。

教員(公務員)が差額支給をもらえる時期

教員(公務員)が差額支給をもらえる時期

ポイント

 12月26日〜27日付近

これまでの給与法改正日↓

  • 2020年11月30日(据置)
  • 2021年なし
  • 2022年11月11日
  • 2023年11月17日
  • 2024年12月17日

このように、給与改定は11月中旬〜12月に行われるので、差額支給が行われるのは12月下旬になる場合がほとんどです。

まめこ
まめこ

事務の人もすぐ対応するのは、大変だもんね。

教員(公務員)の差額支給はいくらもらえるの?

差額支給額は、次の3つの合計額です↓

  1. 給与月額(基本給)
  2. 期末勤勉手当
  3. 地域手当

給与月額(基本給)

ポイント

 本年の4〜12月までの9ヶ月分に適用する

差額支給明細(筆者のもの)

職場からもらった差額支給明細の「給料・議員報酬・報酬」をご覧ください。

この欄の金額が、本年4月〜12月分の給与月額の増加分となります。

給与改定後、すでに支給している給料との差額分を支給するのですね。

筆者の場合、1ヶ月あたりの増加分は、

176,904円÷9ヶ月(4〜12月)=19,659円

となります。

本年毎月もらっていた給与明細の「給料・議員報酬・報酬」は305,732円でしたので、

(305,732+19,659)÷305,732円×100≒106.43

すなわち、給与改定で支給額が約6%増加したことを意味します。

まめこ
まめこ

うれしいね!

期末勤勉手当

ポイント

 本年12月支給分から適用

差額支給明細(筆者のもの)

今回の給与改正での増加分は、

64,427(期末手当)+71,850(勤勉手当)=136,277円

でした。

冬の総支給額(税引前)は約70万円でしたので、

(700,000(冬のボーナス2.3ヶ月分)+136,277)÷700,000×100=119.4

すなわち、今回の給与改正で支給額が約19%増加したことを意味します。

まめこ
まめこ

それだけ民間企業が儲かっていたわけだね!

ボーナスについてもっと知りたい人はこちら↓

地域手当

ポイント

 基本給と連動する

地域手当は、首都圏や都市部などの物価の高い地域で働く公務員に支給される手当のことです。

支給額は級地によって以下のように決まっています↓

給料月額の3〜20%

代表的な対象地域↓

〈級地〉
1級地:東京都特別区
2級地:大阪市/横浜市
   ・
   ・
   ・
7級地:札幌市/前橋市/新潟市/富山市/金沢市/福井市/長野市/岡山市/徳島市/長崎市

地域手当をもらっている人は、差額支給明細の「地域手当」欄もチェックしておきましょう。

地域手当についてもっと知りたい人はこちら↓

まめこ
まめこ

これら3つのお金がポイントになるんだね!

教員(公務員)の差額支給の注意点

もらえてうれしい差額支給手当ですが、1つだけ注意点があります↓

差額支給が行われる条件

差額支給が行われる条件

ポイント

 毎年行われるわけではない

給与改定による差額支給が行われるとき↓

  1. 民間と同じ水準→給与改正行われない
  2. 民間より低い水準→給与改正で増額
  3. 民間より高い水準→給与改正で減額

このように、状況に応じて行われる点を押さえておきましょう。

まめこ
まめこ

勘違いしないように気をつけなきゃ!

教員(公務員)の差額支給とは?いつ?いくら?リアル給与明細で解説|まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

教員(公務員)の差額支給とは?いつ?いくら?リアル給与明細で解説はいかがでしたか?

〈本日のまとめ〉
・差額支給は民間の給与水準との調整のために行われる
・支給されるのは12月下旬
民間の給与水準との比較で変動率が決まる
・差額支給は毎年行われるわけではない

「差額支給の仕組みがよくわかった。」

「給与明細の理解度が深まった!」

「アンテナをもっと広く持とう。」

などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。

ご意見や感想などは、管理人のまめたのX(@mameta_design)までぜひお寄せください。

以上、教員まめたでした。

またお会いしましょう!