【最大40日】教員の年休(有給休暇)をムダなく消化するコツを現役教員が解説

「教員の有給休暇は何日?」

「教員の有給取得率はどのくらい?」

「取りたいけど、いつ取るの?消化するコツは?」

有給休暇制度(以下:年休)があるとはいえ、忙しい教員には悩みの種でないでしょうか?

可能なら、年休をたくさん取ってゆっくりしたり、家族と過ごしたりしたいですよね。

しかし、日中は児童生徒がいますし、放課後も仕事があって取りづらいのが現状だと思います。

結論から言いますと、教員の年休をムダなく消化するコツは計画的に取得することです。

まめた
まめた

こんにちは、教員のお金の話について発信中!現役教員FPのまめたといいます。

休みをとっても給料がもらえる年休制度。

急な体調不良や急用なら、誰でも取りやすいですよね。

一方で、計画的に年休を取る教員は少ない印象があります。

そうした中、年休が更新される1月前後になると、

「あ〜◯日間も年休を使わずに損しちゃったよ。」

と話す教員をよく見かけます。

しかし、裏を返すと年休を使わずに溶かす=お金を捨てるだと私は考えています。

なぜなら、働かなくてもお金がもらえる機会を手放している行為だからです。

もったいないですよね?

そこで今回は、年休をほぼ使い切っている筆者が、【最大40日】教員の年休(有給休暇)をムダなく消化するコツについて徹底解説。

結論

☑︎年休を取る=働くあなたの権利
☑︎計画的かつ早めの申請がポイント
☑︎年休取得で豊かな時間を増やそう

年休の正式名称を知っていますか?

答えは、年次有給休暇です。

この休暇は、特別な理由を必要としませんので、誰でも申請すれば取得できる休暇制度です。

年休を取ったとしても、通常勤務と同じ金額の賃金をもらうことができるので、ぜひ活用したいですね。

まめこ
まめこ

使わないのはもったいないね。

教員の年休日数

ズバリ

1年間(1月1日~12月31日)で20日間

年休は基本的に1時間単位or1日(7時間45分)単位で使うことができます。

使い切れなくても、前年度の残り(上限20日)を次年度に持ち越せるので、多い人だと最大40日の年休があります。

年休は労働者の権利ですので、「何で年休を取るの?」「取っちゃだめでしょ。」と言われることはありませんので、ご安心ください。

いても聞き流してOKです!

なお、初任者の場合、自治体によって取得できる日数が異なるので、あなたの自治体HPでご確認ください。(15日あるいは20日が多数)

まめこ
まめこ

40日も使い切れるか不安だな。

教員の年休の取得率

ズバリ

 67.4

教職員の働き方と労働時間の実態に関する調査結果によると、約7割弱の人が年休を取得しています。

一見多く感じますが、3割の教員は取得できていません。

まめこ
まめこ

中高など、年休を取りづらい校種もありそうだよね。

教員が年休を取るケース

ズバリ

 急に取るとき計画的に取るとき

〈急に年休を取るケース〉

  • 自然災害
  • 家族の急病
  • 本人の体調不良
  • 子どもの学級閉鎖
  • 交通事故、交通遅延

〈計画的に取るケース〉

  • 定期的な通院
  • 窓口での手続き
  • 家族行事(子どもの入学式、卒業式)
  • プライベート(旅行、コンサート、美容室など)

このように、様々なケースが挙げられます。

いずれにしても、理由関係なく取得でき、給料ももらえるのはありがたいですよね。

教員の年休の申請方法

ズバリ

 年休申請用紙に記入して提出するだけ

各学校にある年休申請用紙に、

  • 氏名
  • 取得日
  • 取得時間

を書き、学部主任→教頭に回すだけです。

カンタンですよね。

急な用事や体調不良の場合は、電話だけでもOKです。(後日申請書を提出)

まめこ
まめこ

年休の仕組みはよくわかった!

【最大40日】教員が年休をムダなく消化するコツ

教員が年休を取る絶好のタイミング10選

春休み

年度末業務が終わって、新年度準備が始まるまでの期間です。

会議も少ないため、比較的取りやすいでしょう。

私の勤める特別支援学校では、主任クラスの教員や管理職は新年度準備で忙しそうな印象はあります。

しかし、その他の教員には絶好のチャンスです。

まめこ
まめこ

1年間がんばった自分のために使いたいね!

夏休み

一番取りやすい時期ではないでしょうか。

夏季休暇5日に加えて、年休を取れば長期休暇もできます。

遠出の旅行にも行けますし、普段時間をかけられないことにも集中できそうですね。

まめた
まめた

成績処理を早めに終わらせ、北海道に1週間くらい遊びに行ったことがあります。

まめこ
まめこ

平日の旅行なら、人も少ないし費用も安いし一石二鳥だよね。

冬休み

年末年始は学校の閉庁日と重なるので、比較的休みやすいです。

クリスマスやお正月をゆっくりするためにも、早めに仕事を進めておくことが肝心ですね。

私は終業式の後に、すぐ休めるよう意識して働いています。

冠婚葬祭(結婚等)

近場での結婚式なら、土日だけで十分ですよね。

しかし、遠方での開催なら金曜の放課後から年休を出したこともあります。

前泊なら、大切な人の結婚式に遅れることもありませんし、プチ旅行も楽しめますよね!

まめこ
まめこ

それもいいね!

平日の放課後

平日の放課後に年休を取れると、以下のメリットがあります。

  • 窓口手続きに行ける
  • コンスタントに働ける
  • 仕事を早めに進められる
  • 翌日、笑顔で子どもに関われる
  • 疲労を回復させ、明日への活力になる

平日に年休を取ることを意識すれば、あなたの働き方もモチベーションも変わると思いませんか?

私の周りにも、平日にも関わらず年休をうまく活用している人がいます。

そうした人は、仕事をサクサク進め、余裕のある働き方ができているように感じますね。

ぜひあなたも平日の年休消化をめざしましょう!

まめこ
まめこ

一番の理想だね!

テスト期間中

中学校や高校の場合、中間試験や期末試験中が休みやすいと友人から聞きました。

試験中は授業や部活がないからです。

注意点としては、テスト作成や採点と重ならないようにしましょう。

中学高や、高校かつ1時間目に授業がない先生にオススメです。

バタバタしやすい朝に年休を取れたら、心にも余裕が生まれそうですよね!

まめこ
まめこ

小学校や特別支援学校では難しそうだけどね。

土曜の午後

土曜日の午前中に授業がある学校なら、午後休を取るのもオススメです。

私の高校時代の担任にも、土曜授業の日に午後から帰る人もいました。

趣味の時間にすると楽しげに話していましたね。

閉庁日

学校が休みの日ですので、年休も取りやすいですね。

県民の日

各都道府県で県民の日が設定されています。

  • 北海道みんなの日(7月17日:北海道)
  • 県民ふるさとの日(5月9日:富山県)
  • あいち県民の日(11月27日:愛知県)
  • ふるさと誕生日(11月22日:和歌山県)
  • とっとり県民の日(9月12日:鳥取県)

こうした日に年休を取るのもオススメですね!

教員が年休を使い切るための5つの心得

自分基準で判断する

周りの教員が休まずに働いていると、「年休取りづらいな〜。」と感じますよね。

しかし、年休は労働者の権利ですし、あなたが1時間や1日休んでも、案外学校は回るものです。

周り基準にすると、いつ年休を取ったらよいか判断しづらくなります。

私の基準は以下のとおりです↓

  • 締切のある仕事が済んでいる
  • 仕事が予定より早めに終わっている
  • 歯医者や美容室などの先約がある
  • 肉体的、精神的に苦しくなってきた
  • 頭がパンパンでリフレッシュしたい

こうした基準があると、年休が取りやすくなりますよ!

ぜひあなたも整理してみてください。

まめこ
まめこ

基準があれば迷わずに済むね!

早めに年休申請する

早めに申請する理由は以下のとおりです。

  • 年休を確実に取るため
  • 周りの教員に知らせておくため
  • 授業対応の準備のため

申請したのに仕事が終わっておらず、当日帰れなかった経験ありませんか?

早めに申請しておけば、仕事配分を考えて当日を迎えられ、年休のドタキャンを防ぐことができます。

関係教員に伝えておけば、打ち合わせ時間も配慮してくれますよね。

あらかじめ申請しておけば、授業の入れ替えや教材準備もしやすくなりますし、お互いの負担が減ります。

まめこ
まめこ

これは鉄則だね!

計画的に利用する

年休を溶かしてしまう教員の共通点、
わかりますか?

ズバリ、計画性のない働き方です。

忙しいのはよくわかります。

だからといって、
忙しさを理由に早く帰るための
努力をしないのは
怠惰だと私は考えています。

定時で帰る工夫をした上で、
年休を活用していきましょう!

1ヶ月で1.7日間

1年間に年休は最大20日ありますから、
1ヶ月にすると約1.7日となります。

まとめて年休を消化してもよいですが、
定期的な年休取得もオススメです。

バランスよく計画的に年休を取れれば、
あなたの働き方も安定しそうですよね。

まめこ
まめこ

仕事もはかどりそう!

1年目で取れなくても損しない

教員1年目は、初任者研修で忙しいです。

平日に取ることもできますが、
1年目は長期休業に取っていました。

そうはいっても、
20日間も消化できなかったです。

同じような初任教員いませんか?

結論、心配無用です。

1年目に余った年休は、
2年目に引き継がれるので損はしません。

あなたのペースで少しずつ
年休を上手に使っていきましょう!

まめこ
まめこ

仕事の見通しがもてると、取りやすくなるよ!

教員が年休を取るときの3つの注意点

早めに伝えておく

年休を取るのは推奨していますが、
周囲の教員への配慮を忘れてはいけません。

あなたが休んで起こりそうなことや
仕事が滞る人がいないか、
十分考えておきましょう。

それができてこそ、仕事のできる人の休み方です。

まめこ
まめこ

すごく分かる!!

自分がいなくても負担が増えない時間帯

  • 放課後
  • 会議、研修、打ち合わせのない日

であれば、年休を取りやすいです。

積極的に取っていきましょう!

入念な教材準備と補欠依頼を

授業がある日でも、
年休を取らなければいけないときだってあります。

そのようなときは、
入念な準備が必要です。

あなたの裁量でしている授業や支援を
他人がしようとすると、
意外と大変だったなんて話もよく聞きます。

  • 発問、板書計画
  • 課題や教材の提示
  • 児童生徒への言葉掛け

こうした内容を補欠依頼書に載せておくと、とても親切ですし、任された教員も困らずに済みますね。

まめこ
まめこ

備えあれば憂いなしだ!

【最大40日】教員の年休(有給休暇)をムダなく消化するコツ|まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

【最大40日】教員の年休(有給休暇)をムダなく消化するコツはいかがでしたか?

〈まとめ〉
・年休をとる=働くあなたの権利
・計画的かつ早めの申請が肝心
・年休取得で豊かな時間を過ごそう

「年休に対する考え方が変わった!」

「もっと積極的に取得しよう!」

「年休を取れるように計画的に仕事をしよう!」

などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。

ご意見や感想などは、管理人のまめたのX(@mameta_design)までぜひお寄せください。

以上、教員まめたでした。またお会いしましょう!