【特別支援学校】教員の転勤と異動の仕組み|いつわかる?異動範囲は?希望は通る?

Teacher Transfers

「教員の異動の仕組みが知りたい。」

「異動範囲や流れはどうなっているの?」

「教員何年目になると異動なの?」

そんな声にお応えする記事を書きました。

まめた
まめた

こんにちは、教員のお金の話について発信中!現役教員FPのまめたといいます。

〈まめたの自己紹介〉

  • 授業と学校生活が好きな30代現役教師。
  • 浪費家時代は、借金とわずかな貯金で不安な日々を経験。
  • それから教師の資産形成と金融教育に興味を持つように。
  • 勉強の末、FP2級、簿記3級、宅建を一発合格。
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教員の転勤(異動)と聞いても、未経験教員にはわからないことだらけです。

「何年目?」「どこに?」「どんな流れで?」「異動希望を通すには?」など、私も同じでした。

そこで今回は、特別支援学校教員の異動の仕組みと実際の流れについて徹底解説。

結論

☑︎特別支援学校教員は510年程度で異動
☑︎異動範囲は、採用方法による
☑︎10月から人事異動調整が始まる
☑︎異動の理由はさまざま
☑︎異動の大変さを知っておこう

以下の記事をお読みいただければ、特別支援学校をはじめとする教員の異動についてくわしくなれます。

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特別支援学校教員の異動は何年目?

特別支援学校教員として10年間で、約300名以上の同僚と働いてきました。

私自身や周囲の異動経験からも、以下の傾向がありました↓

  • 勤務年数5〜10年程度で異動
  • 異動希望は3年働いてから可能

勤務年数5〜10年程度で異動

ポイント

 特別支援学校は専門性を高めてからの異動が多い

小学校や中学校、高校とちがい、特別支援学校は障がいに応じた専門性が求められます。

  • 盲学校
  • 聾学校
  • 病弱の学校
  • 肢体不自由の学校
  • 知的障がい学校

教員の専門性には研修が不可欠ですし、多くの時間を要します。

そのため、初任から最低3年、一般的に5年以上働いてから異動する人が圧倒的に多いです。

私は職場婚でしたので、初任から3年働いて転勤しました。

同期のほとんどは、5年以上働いてから転勤していました。

まめこ
まめこ

学校種によって違うんだね!

異動希望は3年働いてから

ポイント

 研修を優先するため

教員として採用されると、自治体によって異なりますが以下の研修があります。

  • 初任者研修
  • 2年次研修
  • 3年次研修

同じ学校で研修に取り組むことで、教員の仕事に慣れながら、自分の教育観や教育方法を磨いていくことができます。

こうした研修を理由に、異動は3年働いてからとする自治体が多いです。

教員の転勤(異動)範囲は?

文部科学省の調査によると、次のような実態が見えてきました。

  • 異動範囲は教員の採用方法による

異動範囲は教員の採用方法による

教員採用には、都道府県採用政令指定都市採用があります。

異動範囲は、採用方法によって以下のようになります↓

  • 都道府県採用→全県もしくは教育事務所単位で異動
  • 政令指定都市採用→市内で異動

このようなルールで異動先が決まります。

ただ、異動者の家族構成生活拠点も配慮されるので、安心してください。

まめこ
まめこ

5年目を過ぎた独身教員で、遠くに異動した同僚も結構いたよ。

教員の転勤はいつわかる?異動の流れ

教員の異動の流れはこちら↓

  1. 10〜11月に人事調書提出と校長面談
  2. 校長が教育委員会と調整する
  3. 内示
  4. 異動先の学校でオリエンテーション
  5. 引き継ぎ
  6. 4月1日より新たな職場でスタート

10〜11月に人事調書提出と校長面談を行う

ポイント

 異動希望の理由を明確に伝える

10〜11月になると、人事調書という用紙が配られます。

その紙に異動希望の有無と理由を記入します↓

  • 本校での勤務を希望いたします。
  • 希望地区は〜校種は〜業務は〜。
  • 〜な悩みがあり、異動を希望します。
  • 免許は〜を持ち、小学校/中学校で働きたいです。
  • 〇〇の障がい種に興味があり、勉強してきたいです。
  • 〇〇部の顧問をしたいです。
  • 心身や家庭の事情で家から近い〇〇を希望します。

などのように、自分の希望と理由をくわしく記入し、校長面談で伝えます。

校長と教育委員会が調整する

ポイント

 校長→誰を異動させるか
 教育委員会→どこに異動させるか

校長は職員の希望をもとに、誰を異動させるか検討し、教育委員会に伝えます。

このとき全員を異動させることは、人員配置数に限りがあるため難しくなります。

校長の公平な判断のもとに選ばれた教員だけが異動できるのです。

あとは、教育委員会はどの学校に異動させるかを決めます。

まめこ
まめこ

人気の自治体への異動は、順番待ちになるくらい。

内示

ポイント

 基本は3月中旬に伝えられる

全国的に3月20日前後が人事異動の発表であることが多いです。

異動先によっては、以下のように伝えられることもあります↓

  • 附属学校なら1月中に
  • 遠方なら2月後半にエリアだけ
  • 近場なら人事異動の発表当日に

私も通勤時間が1時間以上かかるエリアに異動するときには、引越しを考慮して2月後半にこっそり教えてもらいました。(内々示)

まめこ
まめこ

色々な準備があるもんね。

異動先の学校でオリエンテーション

ポイント

 ほぼ異動先の見学

3月中旬の発表を受けて、3月後半に異動先の学校でオリエンテーションがあります。

  • 校内の案内
  • 簡単な挨拶
  • 面接はなし
  • 事務より必要書類の説明

こうした内容のオリエンテーションです。

引き継ぎ

ポイント

 異動が分かり次第、早めに準備する

異動するときに意外と大変なのが、引き継ぎです。

  • 部活動
  • 保護者
  • 児童生徒
  • 学級、学年
  • 分掌部、校務分掌

などの引き継ぎ資料作成引き継ぎ業務をしなければいけません。

荷物の片付けやデータの整理をしつつ、引き継ぎをするのは一苦労でした。

4月1日より新たな職場でスタート

引き継ぎが終了したら、4月からは新しい職場デビューです。

ぜひ、新たな出会いを大切にしながら頑張りましょう!

教員が転勤(異動)する5つの理由

ここまで異動の仕組みついて解説してきましたが、異動の理由はさまざまです。

  1. 個人の希望
  2. 欠員補充、必要教員の増減
  3. 校種間交流
  4. 人材のバランス確保
  5. 昇進

個人の希望

異動希望の理由はさまざま↓

  • 本人の体調
  • 職場内結婚
  • 家族の介護がある
  • 人間関係での悩み
  • 不祥事を起こした
  • 講師の場合(採用が1年単位のため)
  • 勤務地から遠いところにマイホームを建てた
  • 幼子がいるのに、長距離通勤で大変な思いをしている

とはいえ、全員の希望がすぐに通るほど優しくはありません。

異動にも一定の人数枠があるためですね。

ただ、①職場内結婚②家族の介護③本人のやむを得ない体調は優先されやすい傾向にあります。

まめこ
まめこ

職場内結婚なら100%だね!

欠員補充、必要教員の増減

個人的な理由だけなく、自治体全体のバランスを図るために異動が行われることもあります。

  • 児童生徒の変動
  • 退職者の変動
  • 教室数の変動

などを考慮して調整しているのですね。

校種間交流

同じ校種での異動だけでは、教員の専門性は向上しません。

多様な経験を与えて教員を育てるためにも、校種間交流を行います。

通常学級における、特別支援教育を必要とする児童も増えており、どの教員にも幅広い指導力が求められていますよね。

人材のバランス確保

教員のスキルや経験を地域全体にバランスよく分布させるため、教員を異動させます。

特定の学校に優秀な教員が集中しすぎると、教育格差が起こってしまいますしね。

教育の質を均等に保つためにも、必要な措置です。

昇進

昇進による教員の異動は、キャリア形成の一環として行われます。

  • 副校長
  • 校長

などの管理職への昇進によって、異動が発生し、個人の成長と学校全体の運営改善につながります。

教員が転勤(異動)する7つの大変さとは?

  1. 引き継ぎ
  2. 職場の荷物移動
  3. 転居
  4. 通勤時間が長くなること
  5. 業務内容/方法の変化
  6. 人間関係
  7. 障がい種の専門的な理解

引き継ぎ

特別支援学校では、児童生徒一人ひとりに個別の支援計画が必要です。

異動時にはこれらの計画や指導内容を詳細に引き継ぐ必要があり、業務量が多く時間がかかるため、大変さが増します。

まめこ
まめこ

分掌部の仕事もあるしね。

職場の荷物移動

教員は教材や支援ツールなど、多くの備品を個人で持っています。

異動の際にはこれらを整理・移動する手間がかかり、特に特別支援教育では特殊な教材が多いため、負担が大きいです。

日頃から整理しておきたいですね。

転居

異動先が遠方の場合、引っ越しが必要になります。

住居探しや新しい生活環境への適応など、多くの時間とエネルギーが必要で、教員としての業務以外にも負担がかかります。

まめこ
まめこ

今まで住んでた場所から頑張って通う人もいるよ!

通勤時間が長くなること

異動により通勤時間が長くなると、疲労や生活リズムへの影響が出ます。

特別支援学校では日々の業務も負担が大きいため、通勤時間の増加はさらなる負担につながりますね。

業務内容/方法の変化

新しい学校では異なる障がい種や特性を持つ生徒に対応する必要があり、支援方法や業務内容が大きく変わることがあります。

これに適応するため、柔軟な対応力が求められます。

まめた
まめた

異動して1年目は慣れるまで大変でした。

人間関係

異動先では、新しい同僚や保護者、生徒との人間関係を一から築く必要があります。

特別支援学校では、密なコミュニケーションが求められるため、人間関係の構築に時間と労力がかかりますね。

障がい種の専門的な理解

異動先で扱う障がい種が変わると、その特性に関する専門的な知識や支援方法の習得が求められます。

これには時間がかかり、特別支援教育の専門性が高い分、対応が難しくなります。

【特別支援学校】教員の転勤と異動の仕組み|いつわかる?異動範囲は?希望は通る?|まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

【特別支援学校】教員の転勤と異動の仕組み|いつわかる?異動範囲は?希望は通る?はいかがでしたか?

〈本日のまとめ〉
・特別支援学校教員は510年程度で異動
・異動範囲は、採用方法による
10月から人事異動調整が始まる
・異動の理由はさまざま
異動の大変さを知っておこう

「教員の異動の仕組みがよくわかった。」

「異動したかったので、早めに準備しておきたい。」

「初めて異動する同僚にも教えよう。」

などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。

ご意見や感想などは、管理人のまめたのX(@mameta_design)までぜひお寄せください。

以上、教員まめたでした。

またお会いしましょう!