「教員志望ですが、やめておくべき?」
「教員のメリットとデメリットを知りたい。」
「教員に向いている人と向いていない人の違いは?」
そんな声にお応えする記事を書きました。
こんにちは、教員のお金の話について発信中!現役教員FPのまめたといいます。
〈まめたの自己紹介〉
- 授業と学校生活が好きな30代現役教師。
- 浪費家時代は、借金とわずかな貯金で不安な日々を経験。
- それから教師の資産形成と金融教育に興味を持つように。
- 勉強の末、FP2級、簿記3級、宅建を一発合格。
- 働く教師向けのお金の教室オープンし、発信中。
- サイドFIREをめざすべく、資産家へ転身中!
- わが家の資産は5年で1000万円突破し、右肩上がり!
教員志望の人や教員への転職を考えている人にとって、とても気になるテーマだと思います。
現場のリアルな状況や現役教員のリアルな話を知りたいですよね。
今回は、教員はやめとけ⁉︎メリット5選とデメリット7選を生暴露〜向いている人と向いていない人とは?について徹底解説。
私の経験や友人の話も交えながらお伝えしていきますね。
以下の記事をお読みいただければ、教員の仕事のリアルなメリットとデメリット、向いているかどうか自己判断するポイントが理解できます。
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教員はやめとけ!?現役教員が語るメリット5選
教員として働くメリットは次の5つ↓
- 社会的貢献度が高い
- 安定した収入がある
- 社会的信用が高い
- 部分的に民間よりも優れた福利厚生がある
- 雇用の安定性
社会的貢献度が高い
子どもの成長に貢献できる
教員は子どもの人格形成に大きく影響を与えます。
子どもたちは、学校生活をとおして「できた」「わかった」などの経験を重ね、大人に近づいていきます。
そうした日々の関わりの中で、感動や喜びを共有できるのは教員のやりがいとなりますよね。
保護者から感謝の言葉をいただいたときは、より一層充実感を味わうことができます。
成長の瞬間に立ち会えるのは、醍醐味だよね!
安定した収入がある
給料を毎月いただける
教員は公務員ですので、勤めている限り給料を毎月もらえます。
具体的な金額はさておき、一定額をもらえることが安心材料という教員も多いですね。
給料は1年で約1万円ほど昇給していくので、経験年数が多い教員ほどたくさんの給料をもらえる仕組みです。
給料と同様に、ボーナスや退職金も経験年数を重ねるほど、多くなっていきます。
金銭的な見通しはもちやすいかもね!
社会的信用が高い
ローンを組みやすい
教員は公務員なので、返済能力が高いと銀行から思われています。
住宅ローンや融資を受けるときも、上限額いっぱいまで貸してもらえるのは、毎月一定の給料があるからですね。
たくさんのお金を貸せれば、手数料も多くとれますから、銀行にとって公務員は絶好のお客なのです!
クレジットカードの発行も同様です。
ちゃんと返せる客=教員というわけですね。
だから教員への営業が多いのね。
民間よりも優れた福利厚生が部分的にある
休暇制度、手当関係が充実している
教員の代表的な休暇はこちら↓
- 産休/育休
- 病気や怪我による休暇
- 年次有給休暇や夏季休暇
1つ目は産休・育休制度です。
出産、子育てをしたい教員のための制度として有名ですよね。
一定期間であれば、金銭的な保証を受けることができます↓
2つ目は、病気や怪我による休暇です。
教員として働いていても、病気や怪我で休まざるを得ないときがありますよね。
そうした場合でも、病気休暇や病気休職をとることで、最長3年半給料をもらえます↓
3つ目は、年休(年次)や夏季休暇です。
教員には最大40日間(1年目目は20日間)の年次有給休暇があります。
給料をもらいながら休める制度ですよ!
また、長期休暇だと5日間の夏季休暇があります。
宿泊やレジャー割引もあるよね!
雇用の安定性
クビになることは基本的にない
懲戒免職を受けない限り、教員の雇用は守られます。
民間企業とちがって解雇リスクが低いので、雇用の安定を求める人には魅力的ですね。
立場上はね!
教員はやめとけ!?現役教員が語るデメリット7選
教員として働くデメリットは7つあります↓
- 過重労働になりやすい
- 残業代や休日出勤代がない
- ストレスを受けやすい環境
- 給与の限界
- キャリアの停滞
- 社会的な評価が厳しい
- 物理的・精神的な負担が大きい
過重労働になりやすい
教員の時間外勤:月平均96時間10分
全日本教職員組合の調べでは、時間外勤務時間が過労死ライン(月80時間)を超えていたとの報告があります。
- 中学校:月113時間44分
- 高校:95時間32分
- 小学校:93時間48分
※特別支援学校:70時間26分
こうしたことからも、教員の業務負担が重く、仕事の拘束時間が長いことがわかりますね。
- 会議
- 授業準備
- 生徒指導
- 部活指導
- 保護者対応
など授業以外の仕事の多さが原因です。
朝早くに出勤し、夜遅くに帰宅する教員も多く、プライベート時間が少なくなりやすい点もデメリットですね。
実際、私も現役で働いていますが休憩時間はあってないようなものです。
できる人に仕事が集中しやすい点も組織運営上、問題があると考えています。
部活指導をしてる友人は、土日も出勤するみたい。
残業代や休日出勤代がない
教員の少ない手当
あなたも教員の“定額働かせ放題“というニュースを一度は聞いたことがありませんか?
じつは教員には、残業代がありません。
給特法という法律で、給料月額の4%(実質8時間程度の時間外勤務代)をあらかじめあげるからそれで働いてねと決められています。
しかし、教員の時間外勤務が月平均96時間という現状には全くそぐわないですよね。
認められる残業は以下の4つのみです↓
- 職員会議
- 生徒の実習
- 学校行事(修学旅行や宿泊学習など)
- 非常災害、生徒指導で緊急を要するもの
それ以外の残業は教員の自発的な活動になります↓
もう少し改善してほしいよね。
ストレスを受けやすい環境
人間関係の多さ
教員には大きく3つの人間関係があります↓
- 児童生徒
- 保護者
- 同僚や管理職
生徒指導では、お互いの信頼関係が一番大切です。
いじめ問題や不登校問題の対応は負担も大きく、長期的に取り組んでいかなければなりません。
保護者対応に苦しむ教員も何人も見てきました。
保護者には、理不尽なクレームをしてくる人や給食費を滞納する人などさまざまです。
大変さのあまり、精神疾患や心理的な消耗を受ける教員も少なくありません。
また、同僚や管理職もだれと働くかが非常に重要になってきます。
このように、教員はさまざまな人間関係を築かなければならず、それがストレスに変わる場合も大いに考えられますね。
給与の限界
- 低い給与水準
- 昇給の遅さ
- スキルを上げても給料は増えない
公務員である教員だからといって“高級取り”ではありません。
ガチガチの年功序列なので、初任者や若手教員の給料は少なく、経験年数でもらえる金額が変わります。
昇給も、管理職から高評価をもらわない限り1年ごとにしかありません。
残念なことに約1万円だけです。
経験年数が唯一の昇給のカギですから、いくらスキルを上げても給料が増えない仕組みは、モチベーション維持にも関係してきますよね。
平均給与を引き上げてるのは、ベテラン教員なんだよね。
キャリアの停滞
- 転職の難しさ
- 昇進の機会の少なさ
教員はビジネス経験の未熟さから、転職が難しい職業の1つです。
教員としてのキャリアは、学校内や教育関連の分野に限定されがちなのも事実ですね。
また、昇進するにも管理職になる道しかなく、キャリアアップまで時間がかかる点もデメリットでしょう。
なんだかんだ教員のままの人が多そうだよね。
社会的な評価が厳しい
教育者としての責任
教員は子どもの未来に大きな影響を与える存在として、期待される一方、社会的な監視が強いです。
学校内外かかわらず、先生として振るわなければならない大変さもあります。
特に、教員の不祥事へのバッシングは強く、メディアの格好の的ですね。
猛批判されるよね。
物理的・精神的な負担が大きい
- 体力の消耗
- メンタルヘルス問題
教員はほぼ立ち仕事であり、教室内外の移動や活動が多いことから、座る時間がほぼありません。
教員不足で一人当たりの業務負担が増えれば、それだけ疲労度も増します。
特に小学校だと、一人で全教科を担当する学校がほとんどです。
特別支援教育や多文化教育を必要とする児童も増加しており、精神的な負担も大きくなっているのが現状です。
新しいことや変化を嫌う雰囲気もあり、個人的に嫌です。
人を相手にする仕事だし、疲れるよね。
教員はやめとけ!?教員に向いている人13選
以上のメリットとデメリットを踏まえ、教員に向いている人向いていない人を深掘りしていきましょう。
ハード面(物理的な特性や条件)とソフト面(性格やスキル)からくわしく解説していきますね。
向いている人13選↓
- 安定した給料をもらいたい
- 能力にかかわらず昇給したい
- 時間の切り売りを気にせず働ける
- 教員のデメリットも受け入れられる
- 創造力がある
- 計画性がある
- 共感力がある
- 周りと協力できる
- 柔軟に対応できる
- 自己管理力がある
- ストレスを解消できる
- リーダーシップがある
- コミュニケーション能力がある
安定した給料をもらいたい
教員なら毎月給料がもらえるから
自営業やフリーランスとちがって、公務員の給与は必ずもらえます。
もらえる額が十分でないと感じる人がいる一方で、精神的安定剤になっている人もいますね。
賛否両論あるね。
能力にかかわらず昇給したい
普通に働いてれば昇給する
教員のスキルや力量に関係なく、給料は経験年数とともに上がっていきます。
大きな問題を起こさず長く働いていれば、自動的に昇給します。
時間の切り売りを気にせず働ける
残業時間の捉え方
教員の残業時間は多く、自分の時間(給料が出ない時間)を引き換えに働いている人が大勢います。
- 子どものため
- 授業準備のため
- 仕事が終わらないから
などと残業する理由があったとしても、時間は有限です。
給特法の仕組み上、8時間以上働くことは自分の時給を下げる行為だと考えていますので、なるべく定時で帰るようにしています。
このように教員として働く上で、業務量の多さは厄介なポイントです。
もしあなたが、残業しなければいけないときに、自分の時間を切り売りできるかどうか考えてみてください。
いつも残業する人は時間の価値を考えていないのかな?
教員のデメリットも受け入れられる
デメリットを超える魅力を感じられるか
先述したとおり、教員には数多くのデメリットが挙げられます。
働いていてデメリットを超える魅力ややりがいを感じられるか、が大きな分かれ目になるでしょう。
私も教員の魅力を感じていますが、10年目にして揺らぐ部分もあります。
人生一度きりですので、自分の納得のいく職業選択をしていきたいですね。
転職や独立、副業をする人もいるよね!
創造力がある
授業を魅力的にするための力
授業は教員のもっとも重要な仕事です。
児童生徒の学びが有意義になるよう、工夫を凝らした授業設計が求められます。
計画性がある
仕事をスムーズに進めるため
教員の仕事はかなり多く、日々複数の課題を取り扱うことがあります。
仕事内容に優先順位をつけたり、期限まで終了するように進めたりする上で、計画性は重要です。
共感力がある
児童生徒理解のため
学校生活では、児童生徒の気持ちや状況を理解することが大切です。
彼らのニーズや困り感への気づきが、支援につながるからです。
周りと協力できる
学級→学年→学部→学校
学校にはさまざまな社会集団があります。
授業や学校行事など、教員がチームとして動く場面がたくさんあるため、協調性も求められますね。
柔軟に対応できる
- 予期せぬ状況への対応
- 新しい教育方法や技術への対応
楽しい学校では、毎日いろいろなトラブルが起こります。
- 不審者の侵入
- 児童生徒のケガや喧嘩
- 学校周辺での事件や事故
- 感染症の流行、集団感染
- 地震や津波などの自然災害
こうした予期せぬ問題や状況への対応が非常にポイントとなります。
教員の指導力を高めるためには、従来通りの教育だけでなく、新しい教育方法を試していく姿勢も大切です。
- タブレットやPC活用
- デジタル教科書、教材
- 個別最適な学びと共同的な学び
ICTを「使えない」なんて言っていられないよね。
自己管理力がある
教員に自己管理能力が求められる理由↓
- 授業をスムーズに行うため
- たくさんのタスクをこなすため
- ストレスを適切に対処するため
- 児童生徒へのモデルとなるため
- 効率的に仕事を行い、プライベート時間を作るため
など、理由はさまざまです。
時間や気持ち、仕事をコントロールできることは、教員の信頼性や授業力、プライベートの充実につながっていくでしょう。
ストレスを解消できる
元気に働くため
教育現場では多くのストレス要因があります。
- 同僚との人間関係
- 児童生徒の行動や成績
- 保護者からのプレッシャー
- 文科省からの要請など
これらに関連したストレスを感じたとしても、適切に解消できれば、心理的な安定を保てますよね。
一番大切なことかもしれないね。
リーダーシップがある
児童生徒にとってのモデル
教員には、学級や学年をまとめ、導く力が求められます。
学習する主体は子どもですが、学習環境を整えるのは教員の役割です。
小中高ですと、30〜40人クラスになりますので、学級運営上リーダーシップは必要となりますね。
コミュニケーション能力がある
教育効果を上げるため
児童生徒や保護者、同僚と効果的にコミュニケーションを取ることはとても重要です。
信頼関係づくりにはもちろん、あなたの教育観を実現するためにも欠かせませんね。
コミュニケーションが上手に取れると、相手の気持ちや真意を把握できるだけでなく、自分の思いやねらいも伝わりやすくなります。
人と話す場面は多いもんね。
教員はやめとけ!?教員に向いていない人8選
次に、教員に向いていない人8選です↓
- 能力に応じた給料がほしい
- 時間の自由を手に入れたい
- 公私をしっかり分けたい
- 優しすぎる
- 子どもが好きでない
- 周りと協力できない
- コミュニケーションが苦手
- 落ち込みやすくストレスを溜めやすい
能力に応じた給料がほしい
学校現場は能力主義ではない
残念なことに、学校は年功序列です。
すなわち、経験年数が多い人ほど給料が高いのでしたね。
裏を返すと、いくら優秀な教員でもいくら努力をしても経験年数に応じた給料しかもらえないということです。
そうしたことから、結果に応じた報酬を期待したい人には不向きでしょう。
教員をやりながら収入を増やすには、不動産投資や投資信託などの副業をするしかありません。
時間の自由を手に入れたい
業務量の多さをどう攻略するか
以下のような現実を踏まえ、教員に時間的な自由を求めるのは難しいです↓
- 8時半〜17時までの勤務
- 残業時間が多い傾向にある
- 校種によって休日出勤もある
自分の好きな時間に起きて、好きな場所で働きたいと思う人には不向きでしょう。
教員として働きながら時間的自由を得るには、
- 定時退勤する
- 非常勤講師として働く
このどちらかしかないでしょう。
公私をしっかり分けたい
仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすい
教員をしながら公私を厳密に分けることが難しい理由↓
- 持ち帰り仕事
- 学校行事や部活動の指導
- 児童生徒、保護者対応
- 地域社会とのかかわり
- 情報漏洩への配慮
- 休日を利用した研修会への参加
時間内に仕事が終わらず、家に持ち帰って作業する人もいます。
また授業参観や学校祭、部活動の指導は休日に行われることが多いですね。
学校で児童生徒のトラブルが起きたら時間外勤務も生じやすくなりますし、保護者と連絡を取れるのも18時過ぎや夜のような場合もあります。
学校外での会話にも気をつけてるよね。
優しすぎる
教員は指導者
優し過ぎると、児童生徒への対応が甘くなりやすく、本来必要な指導ができなくなります。
その結果、困るのは教員ではなく、指導されなかった子ども達です。
クラスの秩序や学習環境を維持するためにも、優しさと厳しさをバランスよく持ち合わせることが重要でしょう。
優しいだけだと子どもに舐められるよね。
子どもが好きでない
毎日接するのがストレスになる
子どもが好きでない人が教員になると、毎日が辛くなるでしょう。
学校では絶え間なく子どもとの接触があります。
それがストレスになっては仕事を続けるのが困難になる可能性が高いです。
周りと協力できない
教育はチームでの協力が不可欠だから
教員は同僚や管理職、保護者、そして他のスタッフと協力しながら働く必要があります。
効果的な授業運営や児童生徒のサポート、学校全体の目標達成には、チームとしての連携と協力が欠かせません。
協力できない人はこれらの関係を築くのが難しくなり、教育環境や児童生徒の学習に悪影響を与える可能性があります。
みんなで育てるのだよね!
コミュニケーションが苦手
効果的な授業と児童生徒や保護者との関係構築が難しくなる
教員には、多岐にわたるコミュニケーションが必要です↓
- わかりやすく教えるための説明
- 児童生徒の理解度を確認するための質問
- クラスの秩序を保つための指示
- 保護者との連絡など
コミュニケーションが苦手だと、これらの重要な役割を果たすのが難しくなり、教育の質やクラスの管理に支障をきたす可能性があります。
同僚もそうだよね!
落ち込みやすくストレスを溜めやすい
学校は多くのストレス要因に満ちている
先述したとおり、主なストレス要因はこちら↓
- 児童生徒の学習や行動
- 保護者の期待
- 管理職の要求
- 同僚との関係など
落ち込みやすくストレスを溜めやすい人は、これらのプレッシャーに耐えられないでしょう。
精神的に疲弊しやすく、長期的に教員としての職務を遂行するのが困難になる可能性があります。
こうしたことから、自分の特性や考えを整理することが大切ですね。
教員はやめとけ⁉︎メリット5選とデメリット7選を生暴露〜向いている人と向いていない人とは?|まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
教員はやめとけ⁉︎メリット5選とデメリット7選を生暴露〜向いている人と向いていない人とは?はいかがでしたか?
〈本日のまとめ〉
・子どもへの貢献度は大きいが、労働環境は過酷
・教員の向き不向きはハード面とソフト面から判断するべき
・自己評価が問われる
「教員をやめとけと言われる理由がわかった。」
「教員のメリットやデメリットをくわしく知ることができた。」
「自分の特性や考えに合っているか検討したい。」
などと、みなさんの思考や行動が変わりましたらうれしいです。
ご意見や感想などは、管理人のまめたのX(@mameta_design)までぜひお寄せください。
以上、教員まめたでした。
またお会いしましょう!